業務委託契約の始め方

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業務委託の入門知識!契約書にはトラブル防止の役割があります

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トラブル発生を防ぐ契約書の役割

まずは業務委託の入門知識

契約書の役割

欧米流の契約書であれば、一つの契約において数十ページから数百ページに及ぶことも珍しくありません。これは細かな取り決めを逐一、契約書の文言として明記するためであり、合意した通りに契約が忠実に実行されるよう、お互いに神経を尖らせているのです。一方日本では、初めから口約束だけで、仕事の受発注が長年に渡って続く場合も、珍しくありません。契約書を作成するなどと言い出すのは、信頼関係を損ない相手を疑う失礼な行為とでもいうように、遠慮しなければならない雰囲気があるかもしれません。
しかし契約書を作成することは、特にフリーランスが自分の身を守る上で重要です。口約束では、後々担当者が替わったり、トラブルが生じた場合に、当初の合意内容を証明するものがありません。また更に契約書が無いのをこれ幸いと、クライアント側が難癖をつけてきたり、不当に責任を押し付けてきても、身を守る術がないのです。

契約内容の理解

そして口約束では、結局合意した内容は何であるのかを、お互いに誤解している場合もありますが、それが露見するのは不幸にしてトラブルが生じてから後、ということになってしまいます。フリーランス側からの提案に始まり、クライアント側との交渉を経て、契約に辿り着いた時に、一度合意する内容を書面にして確認しておくことは、お互いを信頼して仕事を始める上で重要です。最近では大企業に限らず、コンプライアンス(法令遵守)が企業に強く求められるようになっていますが、契約書を作成してそれを保管しておくことも、企業のリスク回避に役立ちます。
もっとも最初に契約書を取り交わしたからといって、安心はできません。ITエンジニアが関わる業務には、変更や延期やトラブル処理など、予期せぬ事態が起こり得ます。完成を求められる業務が、すでに最初の契約内容とはかけ離れているにもかかわらず、契約内容を加筆・修正したり、再度契約を交わすことなく仕事を進めれば、最終的に仕事を完成させて納品しても、変更部分につき報酬を支払われないなどのトラブルに見舞われる恐れもあります。

トラブル予防と事後対処

このように事前には予期していないトラブルに対しても、契約の内容として一定程度盛り込んでおけば、事後処理を円滑に進めることが可能になります。損害賠償の範囲の限定や責任の免除、あるいは紛争処理のための裁判管轄の合意など、一定のトラブル発生を見越した上で、あらかじめ契約内容に定めておくこともできるのです。フリーランスとして仕事の完成だけが求められているのではなく、契約合意に至るプロセスやその後の確認など、クライアント側との適切なコミュニケーションが、信頼関係を築く上で大切といえるでしょう。

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